待ちに待った越前かにの解禁です。
今年も皆様にはたくさんのご注文をすでに頂いて本当に嬉しく思います。
ありがとうございます。
本日、店主と従業員で越前町の初セリに行きます。
私ども越前かに成前の初詣といいますか、ゲン担ぎ、安全祈願、商売繁盛、欲張りな恒例の神事です。ここから始まる、身の引き締まる、気合が入ります。
初セリの現地でしか感じられないざわざわとした雑踏の中にピーンと張りつめた緊張感、
仲買人たちの熱い気持ちを覆い隠すような嵐の前の静けさ似た何とも言えない空気感を体験してくるつもりです。
いざセリが始まると一気に熱気爆発。セリ人と仲買人の良い蟹を競り落とそうとするまさに戦いです。独特なセリの言葉は全く理解できませんが気持ちは伝わってきます。
昨年は「越前かに極(きわみ)」が初セリに揚がらず、やはり寂しい気持ちになりました。
今年は揚がるといいなぁ、きっと水揚げがあると心から祈っています。
やっぱり一番盛り上がるのが初セリの「越前かに極(きわみ)」のセリです。周りの空気感が一気に変わります。これを書いていてもワクワクが止まらないほどです。
そしてもうひとつのお楽しみは私ども店主の鬼気迫る真剣な目利きです。正直、私達は近寄れません。人はこんなにも表情と雰囲気が変わるのかと思うほど別人になります。もしかしたら、何かが降りてきているのか、それとも店主の隠し持った何かなのか、言葉にするのはとても難しいのですが本当にかっこいいのです。
私は初セリにしか参加しませんので、年に1度しか会えない店主に会えると思うとドキドキします。また別の機会に初セリレポートはお届け出来ればと思っております。
店主は初セリから「かにバカ」に変身し、自慢のレンガ釜でとても厳しく、そして嬉しそうに、幸せそうに蟹を茹で、独自の方法で冷まし、皆様方に美味しい蟹をお届けしたいと毎日、「成前の越前かに」を作り出します。
お待ち頂いている皆様方に「成前の越前かに」をお届けできるよう、またよいご縁が結べますよう、従業員一同、精一杯頑張りますので今期かにシーズンもよろしくお願い致します。
越前かに成前 番頭 菊川 布美子